
ブラジル

・様々な人種が暮らすため主食も様々、多くは米と豆が中心です。家庭でよく食べられる
料理は「フェイジョン」という豆の煮込み料理です。 「カリオカ豆」と呼ばれるいんげ
ん豆を、塩・こしょう・香辛料で味付けしてトロトロに煮込み、白米にかけて食べます。
「プレット」と呼ばれる黒いんげん豆で作る「フィジョアーダ」はブラジルの国民食と言
われています。
・先住民の主食「マンジョッカ(キャッサバ芋)」も全土で食べられています。この芋を粉末
にして作られる「ファロッファ」は、フェイジョンやブラジル式バーベキュー(シュハスコ)
などの料理には欠かせないブラジルならではの付け合わせです。
・ブラジル式バーベキュー(シュハスコ)では、牛肉、鶏肉、リングイッサ(ブラジル式の
生ソーセージ)が食材のメインです。
・コーヒー豆の生産量 世界No.1、コーヒーは生活になくてはならない存在です。
・ポルトガルの植民地時に砂糖が贅沢品であったことから、その名残で甘いもの(デザート)
が非常に好まます。チョコ菓子やコンデンスミルクを使ったプヂン(ブラジル式プリン)、
ケーキなどホームメイドで日常的に食べられています。
・広い国土と温暖な気候でさまざまなフルーツが生産されており、日常的にフルーツがよく
食べられ、ジュースもよく飲まれています。
ベトナム

・南北に長く、地方によって気候が大きく違うため、北部、中部、南部でそれぞれの食文化が
形成されています。北部は中国の影響を強く受け、中部は唐辛子などのスパイスを使った
辛い味付け、南部はココナッツミルクを使った甘めの味が特徴です。
・ 1年に3回収穫ができる稲作の国のため、主食は米と米麺が主流です。日本と同様に炊いて
おかずと組み合わせて食べられています。米をすりつぶして作る平麺の「フォー」や丸い
細麺の「ブン」は、朝の通勤、通学前に日常的に食べる国民食となっています。
・小魚を塩漬けし発酵して作る魚醤「ヌックマム」は欠かせない調味料です。炒め物や煮物、
つけダレなど幅広く使われています。
・年間81.3億食(2023年)が消費される即席めん大国です。1人当たり年間消費量は世界最多
の80.9食!
・かつて冷蔵・冷凍の物流技術が低かったため、畜産加工品(ハム、ソーセージ等)を食べる
文化が浸透しています。現地の小売店でも畜産加工品は大きく展開されています。特にベト
ナムハムはバインミーの人気具材になっています。
・フランスの植民地だったことから、食後にコーヒーを飲む文化が浸透います。家庭では現地
で「3 in 1」と呼ばれるミルク、砂糖の入った甘みの強いインスタントコーヒーが主流です。
フィリピン

・多民族国家ですが、交易のあった中国、宗主国であったスペインの食文化の影響を強く受けて
おり、戦時中に統治していたアメリカの食文化も加わっています。
・主食は米が主流ですが、麺類もよく食べられています。パンシット(フィリピン式焼きそば)
は定番の麺料理です。
・果実や酢などの酸味、ココナッツミルクやヤシ糖の甘味、醤油や魚醤の塩味が味付けの基本、
唐辛子などの使用は少なく、辛味よりも酸味が好まれます。たまねぎやトマトの香味野菜も
多く使用されています。
シニガン(タマリンドの実の酸味がきいたスープ)、アドボ(酢と醤油などで漬け込んだ肉
の煮物)などが代表的な料理です。
・甘いものが非常に好まれ、ハロハロ(フィリピン式かき氷)に代表されるデザートや、菓子
が良く食べられています。ジュース(果汁系・ココナッツ)やチョコレートドリンクもよく
飲まれており、国民的人気のブランドがあります。
・「カラマンシー」という柑橘類が、料理の味付けやソース、ジュースなど様々な用途で使用
され、食卓に欠かせない存在となっています。
・スペインの影響を受けた間食の文化が習慣化されており、スナック菓子やデザート、パン類、
麺類がよく食べられています。